カテゴリー | 低分子
原薬開発の外部委託が増える中、開発パートナー候補となる医薬品受託製造開発機関(CDMO)も増えています。CDMOを利用することにより、小規模/バーチャル企業は、研究施設を建設/賃貸/購入するよりも大幅に低いコストで、創製した原薬を臨床開発に進めることが可能となります。
小規模/スタートアップ/バーチャル企業が医薬品開発を進めやすくなることにより、世界を変えるような医薬品の研究機会が増え、より速やかな開発/承認につながるでしょう。ですが、小規模/スタートアップ/バーチャル企業は前臨床毒性試験が完了した後の開発の進め方にとまどうことが少なくありません。また、大手CDMOと提携することもためらわれるかもしれません。心血を注いで開発した低分子原薬という大切な「赤ちゃん」を他人に任せるとなると、さまざまな不安や検討事項が出てきます。
原薬の臨床開発を外部委託することを検討するときは、提携先候補のCDMOについて次の点を考慮することが大切です。
CDMOとの提携のタイミングや準備作業、プロセスは不明確であることが少なくありません。また、提携先候補の業者のネットワークが拡大していることも外部委託が厄介な問題に感じられる原因となります。優れたCDMOは、小規模/バーチャル企業や大学発企業、研究機関の化学者に柔軟性の高い医薬品開発サービスを提供することが可能です。必要な合成が基礎的なものであっても、複雑な合成であっても、あるいは封じ込めが必要な化合物であっても、高収率、合成ルートの最適化、製造プロセスのリスク低減を実現できる能力を備えている、信頼できるCDMOと提携することが重要です。
十分な情報に基づいてCDMOを選択するには、次の3つのステップで進めなければなりません。
Determining the right time to engage a potential CDMO is the first step and is often a challenging decision. Many new and emerging biotech/pharma companies get stuck on timing and funding, which can make them hesitate in engaging with a potential CDMO.
The time it takes to evaluate, select, and initiate activity with a CDMO can be a lot longer than you may think. It’s important to engage a potential CDMO earlier rather than later to discuss the development and/or manufacturing of your molecule. The average time to a select a CDMO—from first conversation to initiation—takes approximately three months. By engaging earlier, you give yourself ample time to get a better understanding of your own needs and what the right CDMO looks like for you and your molecule.
For new and emerging biotech/pharma companies, funding is a typical roadblock and compiling a full RFP is time consuming. If you find yourself facing either of these challenges, it’s important to remember that early engagement is a balancing act, and you may never find yourself in the “sweet spot” with the required funding and a complete RFP for use in CDMO discussions. This makes having transparent conversations sooner rather than later even more critical, as you can use them to refine and make decisions faster in the future. When engaging with a CDMO in the early days, be sure to ask them:
The best information often comes through discussion and cannot be put into a technical package. Asking these questions up front can be used to craft a more thorough RFP.
While many companies don’t require the assistance of a CDMO until they need GMP material, that does not necessarily mean they need to wait to engage a potential CDMO. As early as lead candidate selection, engage the potential CDMO for non-GMP material for late-stage toxicology studies. Utilizing a CDMO for late-stage tox material may cost you slightly more upfront than a CRO or non-GMP shop, but it’s worth it, because:
Once you’ve outlined your goals and commercial aspirations, it’s important to develop selection criteria. Rank each criterion by level of importance and “score” each vendor as you move through the selection process. Common criteria include:
話し合いの準備ができ、業者スコアカードを作成した後は、選定要件を明確にすることも重要です。これらは、CDMOとの提携に進む前の業者スクリーニング中に実施すべき事項であり、提携先候補のCDMOがどのような会社かを本当に知ることができます。提携先候補のCDMOは、施設を案内し、実際にどのように業務を行っているのか、契約の諸条件をどのように考えているのか、ライセンシングや契約などにおいてどの程度の柔軟性を提供できるのか、お客様の社内ステークホルダーとどのようにコミュニケーションをとるのかについて説明するでしょう。一般的な留意事項をいくつか示しましたが、パートナー候補との提携を進める前に把握しておくべき事項を判断できるのは社内チームのみです。
上記のすべての事項を実施することにより、提携先候補のCDMOとの話し合いの準備が整います。目的と意義のある話し合いに向けて十分に準備することにより、CDMOから多くの情報を引き出すことができます。目的と意義のある話し合いをためには、必ず以下の事項を実行しましょう。
上記のステップを踏むことにより、十分な情報を得たうえで、プロジェクトに最適なCDMOを選定することが可能となります。良いCDMOは常にコンサルタント的なアプローチを取りますが、初めて医薬品開発に取り組む場合には、CMCコンサルタントの支援を得ることが賢明です。CDMOはお客様の代わりに決断を下すために存在しているわけではありません。CDMOとは、経験に基づいてお客様にアドバイスするだけでなく、お客様がプロジェクトについて主体的に最終判断を下すことができるよう支援するパートナーです。良いCDMOは、原薬を次のレベルに進め、早期上市に貢献するパートナーです。