薬開発の平均コストが2022年には23億ドルに上昇しました。そのため、CDMOのパートナー選びは非常に重要な投資となります
医薬品開発を取り巻く環境は、ますます複雑化しています。開発パイプラインは複雑化し、バイオ医薬品、希少疾病用医薬品、細胞治療・遺伝子治療などのスペシャリティー医薬品は二桁成長を遂げています。バイオ医薬品、低分子薬、先進治療を含め、ファストトラック制度が適用される薬剤も増加しています。研究開発への投資に対する利益率は減少しているため、スピード、効率性、有効性の確保が急務となっています。成功を左右するのは専門知識、アジリティ、そして生産能力です。
パセオンでは、イノベーションと投資により、初期開発から上市までをカバーする専門知識、生産能力、技術力を拡充し続けています。私たちの目標は、新規ウイルスに対するワクチン開発に取り組むスタートアップバイオテクノロジー企業、必要とされている医薬品を大量供給している大手製薬企業などあらゆるお客様の生産性とスケーラビリティの向上に貢献することです。
パセオン ファーマサービスが開発に携わり、お客様に提供している医薬品は、日々患者さんに貢献しています。パセオン ファーマサービスファーマサービスのサービス、専門知識、技術力に対するニーズが増大し続ける中、私たちは製品とサービスを継続的に拡充しなければなりません。そのため、製造拠点と技術力のグローバルネットワークにこれまでにないほど投資しています。
ミズーリ州セントルイスに新設されたバイオプロセッシング・コラボレーション・センター(BCC)は、パセオンファーマサービスがシングルユース技術やバイオ医薬品製剤の開発・製造において培った、業界をリードする専門知識を結集した施設です。
パセオン ファーマサービスが最近拡充した米国におけるウイルスベクター開発・製造サービスでは、マサチューセッツ州レキシントンの新製造拠点が稼働を開始するとともに、マサチューセッツ州ケンブリッジに施設が増築されました。また、マサチューセッツ州プレインビルに新たなウイルスベクター製造施設を建設中です。欧州では2021年初頭にHenogen社を買収し、ベルギーのスネッフとゴスリーの2拠点にウイルスベクターの治験製品・市販製品の製造設備を整備しています。また、cGMP商用生産ラインを拡充するため、イタリアのモンツァとフェレンティーノ、英国のスウィンドンで施設を増築中です。
カリフォルニア州カールスバッドには、プラスミドの治験製品・市販製品のcGMP製造施設を新設し、cGMPに準拠したプラスミド製造のためのグローバルネットワークと技術力を拡充し、細胞治療・遺伝子治療という新規性の高い医薬品に対する需要増加に対応しています。
2022年には、カリフォルニア大学サンフランシスコ校と提携し、細胞治療のcGMP製造を行うコラボレーションセンターを新設しました。
施設拡充に加え、トランスレーショナルサービスのためのソリューションも強化しています。カスタム分子生物学、ウイルスベクターパッケージング、細胞治療サービスでは将来のcGMPワークフローを反映するスケーラブルな確立されたプロセスと高度な分析試験法を提供いたします。
パセオン ファーマサービスでは、お客様に情報を速やかにリアルタイムで提供できるよう、サプライチェーン全体を改良しています。その土台となるmysupply*は、日々の注文管理、バッチ追跡から月ごとの予測まで、データの速やかな視覚化とリアルタイムでの共同作業ツールを提供し、より効率的な作業を実現するプラットフォームです。
さらに、お客様が施設の隅々まで確認しやすいバーチャル工場見学システムを整備しています。
*注:mysupplyは現時点では当社事業のみで稼働していますが、2022年にはさらにサービス範囲を拡大する予定です。
パセオンファーマサービスでは、お客様のニーズに対応するため、無菌製剤の生産能力を世界各地で増強しています。アジア太平洋地域では、シンガポールに無菌製剤製造施設を2023年に新設しました。また、業界のイノベーターや行政機関、学術機関と提携し、スケールと柔軟性、専門知識を駆使してCOVID-19との戦いに貢献しています。
パセオンファーマサービスは、総合的な治験サプライチェーンネットワークを拡充しており、ドイツのラインフェルデン(バーデン)で最先端のファーマサービス・サプライチェーン施設が稼働を開始しました。最新技術と基盤設備を整備した本施設により、欧州における低温・室温保管治験薬の保管・管理能力が大幅に向上します。また、Direct-to-Patient(患者さんへの直送)サービスにも投資しています。患者さんのニーズに合わせて治験を実施する柔軟性の高い分散型臨床試験により、患者さん自身が積極的に治療に関与する患者エンゲージメントを高めるとともに、患者さんの治験継続を促すことが可能です。
品質と恒常性を確保できる連続生産をご活用ください。連続生産は、経口固形製剤の製造において高い柔軟性とコスト削減を実現する革新的なソリューションです。原薬使用量を最小限に抑え、開発期間を短縮し、総保有コストを削減するなど、さまざまなメリットをもたらします。
パセオンでは、継続的なイノベーションと投資を維持するため、世界各地のエキスパートによるチーム作業が他の追随を許さない専門知識・技術力を提供しています。科学、技術、品質、顧客エンゲージメントのエキスパートが緊密に連携するネットワークを駆使した総合的な医薬品開発サービスにより、世界のあらゆる地域のお客様を速やかに支援いたします。
パセオンファーマサービスは、デジタル化が進む社会のニーズに対応するお客様を支援するため、システムのネットワーク化、データ解析、高度な自動化によりデジタルイノベーションを推進し、効率性、アジリティ、品質を最大限に高めています。mysupplyデジタルサプライチェーンプラットフォームや分散型臨床試験のためのDirect-to-Patient(患者さんへの直送)サービスなどにより、デジタル化の土台を構築しています。
パセオンファーマサービスは、さまざまな分野のエキスパートからなる「ワンチーム」共同作業により、世界の各拠点を結ぶネットワークを駆使したサービスを提供しています。確立されたプロセスプラットフォームを用いてバイオ医薬品、低分子医薬品、ウイルスベクターの初期開発を最速で進める「Patheon™ Quick to Clinic™」および、原薬・製剤開発、需要計画、治験薬供給を合理化しカスタマイズする総合的な支援ソリューション「Patheon™ Quick to Care™」を提供いたします。
バイオプロセス・技術力の進歩や、患者数の少ないニッチ領域への注力といった市場の成長により、生産能力の変化が求められています。パセオンファーマサービスが提供する革新的製造ソリューションの1つが連続生産です。統合された一連の設備にノンストップで原料を投入することにより、工程間のホールドタイムを排除することができ、原薬使用量の低減、処理時間の短縮を実現することが可能です。
サプライチェーンの連続性を維持することがかつてないほど重要となっている中、世界の製薬企業各社は効率性を向上させる方法を模索しています。世界最高水準の総合的輸送管理、保管、流通サービスを誇るパセオンファーマサービスは、サプライチェーンおよびコールドチェーン(低温物流)全体を通して製品の完全性を確保します。また、技術移管に関するグローバルな専門知識により、スケールアップや施設間の生産移管を迅速かつ確実に進めます。